【小話】心洗え
ベトナム人の友人との会話には、この国の文化を知るヒントが本当にたくさん。
実はひっそり力を入れたいと思っているカテゴリー【小話】では、
日常の会話がきっかけで発見できたベトナム面白話を紹介したいと思います。
相手はたいしたこと言ってると思っていないので、
こちらがちょっとした「ん!?」を逃さないことが大切。
そこから見えてくるこの国が大変興味深く面白いので、アンテナをはりまくります。
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下記、この日の友人Uとの会話
私:やっぱりスマホを買おうかなと思うけど、どうかな?
U:うんうん、いいじゃん! "ズアディ―!"
私:は?
U:"ズアディ―!"
私:あ?(怒)
ベトナム語で書くと「ズアディー!/rửa đi!」=「洗え!」 となります。
スマホ買うかどうかの一大事のときに、なぜ会話に「洗え」が出てくるのか?
友人Uに聞いたところ、ベトナム人には自分に何か新たなハッピーなこと
(新しく恋人ができた、新しいものを購入した、など)が起きたら、
そのハッピーを周りとシェアするのが吉という考え方があるらしいのです。
シェアの仕方としては、食事やお酒をおごったりなどですね。
たとえば最近会社に新しく入社してきたスタッフがいるのですが、
「今日が初日ですので"洗います"」と自らスタッフ全員にジュースをおごっていました。
この日でいうと、私が新しくスマホを購入すること=新しいハッピー。
先に述べたように本人が「洗いますね」と食事に誘ったりするほか、
周りが「洗え~!」というのが決まり文句とのこと。
私:ふーん、でも何で「洗え」なの?
U:それは、心を洗えという意味だよ。
幸せをシェアして心をきれいに洗いなさいっていうこと!
私:ほほう
U:こういうときに「やだよ~!」とか言うと、心が汚いって言われるよ。
おごらないと「ヨーラム!/Dơ lắm!(超汚い!) 」だよ!。けけけ
というわけで、
周りのベトナム人が何か新しいものを購入した際、または新しく恋人ができた際には
「ズアディ―!」とすかさず言ってみましょう。
こういう何気ないベトナム語を知っている外国人て、個人的にとても良いと思います。
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